こんにちは。2023年現在、小学3年生の娘を育てている しゅみふる!(syumifull)と申します。
お子さんに人気の「スプラトゥーン3」。娘の友達も、皆知っている大人気ゲームです。
CMで見たり、友達がやってるから私もスプラ3をやりたいな
スプラトゥーン3を買って欲しいと言われたけど、「子どもに悪影響がある」と言う意見を見かけて心配…。
以前にスプラトゥーン3が初心者の子供におすすめという記事を書いた時に「我が家もスプラ3を購入したけど、子どもの言葉遣いが悪くなった。悪影響がある」というご意見を頂きました。
スプラトゥーンが悪影響なのでしょうか。他にも原因がないか、根本的な部分を見直し、子どもの成長を支援していくことが重要です。
この記事では、実際に親子でスプラトゥーンを遊んでいる我が家の正直なレビューと対策をお伝えいたします。
- ゲーム好き(ゲーム歴31年)
- 公立大学で教職課程を学ぶ。中高教員免許取得。
- 卒業後、教育系メーカーに勤務
- 小中学生とインターネット社会について(情報モラル)セミナーを受講
- 結婚後退職、現在一児の母
- 今は家族でゲームを楽しんでいます
この記事の内容は、あくまでも私個人の考えと対策です。
ご家庭の方針によっては、真逆の意見になる可能性も。
どれか一つでも、解決するヒントになりましたら幸いですm(_ _)m
スプラトゥーン3で言葉遣いが悪くなるって本当?ウソ?
スプラトゥーンをして言葉遣いが悪くなるのではありません。
なぜなら、スプラトゥーンはNintendoが全年齢対象(CERO:A)を取得したゲームで、ゲーム中には悪い言葉遣い・不快な表現が出てこないからです。
それよりも、園や学校、テレビやYoutubeで悪い言葉を覚えることもあります。
お子さんの言葉遣いが悪いのは、ゲームをしている時だけでしょうか。学校やお友達との会話の中ではどうでしょう。
子どもは感情のコントロール力・語彙力が不十分なので、根本的な部分を見直し、子どもの成長を支援していくことが重要だと考えます。
- スプラトゥーンを遊んでいる子どもが「うざい」「むかつく」「しね」と言うようになったって本当?
-
全員がそうとは限りません。
スプラトゥーンでは、チームの行動によって勝敗が決まります。自分の動きだけで勝利できればいいのですが、うまくいかず「負けた」「失敗した」場合に大きなストレスがかかります。
ストレスがたまって「うざい」「むかつく」「しね」等と暴言を吐く人もいれば、全く言わない人もいます。
ゲームに関係なく、園や小学校の日常生活の中で、お友達やYoutubeに影響されてそういう言葉を覚えて使っていたりする場合も。
全てゲームのせいと決め付けるのは早いです。
実際に子どもの口が悪くなったか? 我が家の正直な話
お恥ずかしい話ですが、我が家で一番口が悪くなるのは、私です。
ゲームに熱が入って、「何で!」「えっ今?」「それが当たるの?」と大きな独り言をつぶやいています。
「しね」「クソ」などの言葉は使っていませんが、家族は私の発言を気にしています。
えっっ、あーーー何もできないヤバイヤバイ死んじゃう死ぬ死ぬ はい浮き輪になりました誰か助けて…
うるさい
そんなに大きな声で言っても、相手には聞こえないよ?
いやどっちが大人なんだ…ってくらい娘の意見がまともです。小学2年生です。
娘が、お友達やイトコとスプラトゥーンを遊んだ時
子ども同士が集まると、どうしても「うざい」という言葉が出てきやすいようです。
「うざい」はたった3文字で、自分の力不足を相手のせいにできるので、子どもにとって使いやすい言葉なんでしょうね。
「そういう言葉はよくないよね」「そういうときには『やられちゃった』『相手が上手いな』って言うんだよ」とさりげなく伝えるようにしています。
すぐに効果がある子もいれば、悪い言葉を使い続ける子もいます。ですが悪い言葉を使ったら注意するのは大人の役目だと思うので、見守りつつも、声かけは続けていきたいと思っています。
間違った対策2選【要注意】
次に、私の実体験から、間違った対策についてお伝えします。
子どもの頃、あなたのご家庭はゲームで遊べましたか?それとも全く禁止でしたか?
私にはさまざまな友達がいました。ゲームを親子で遊んでいた友達、ゲームが禁止されていた友達。
ゲームを親子で楽しんでいた家庭は仲がよく、ゲーム禁止の子は親に隠れて「友達の家でゲーム」をしていました。
ネットでもよく言われますが「ゲームを禁止にしても、親に隠れてゲームで遊ぶ」のです。
色んな事例を長年見てきて、これだけはして欲しくない対策をお伝えします。
- スプラトゥーンは悪影響と決め付け、絶対に遊ばせない
- スプラトゥーンやSwitchを取り上げる
この2つをしてしまうと、お子さんから信頼されなくなったり、親子関係が悪化する恐れがあります。
なぜこの2つの対策が間違っているのか、お伝えしますね。
間違った対策①スプラトゥーンは悪影響と決め付け、絶対に遊ばせない
お子さんが「スプラトゥーンを遊びたい!」と言ったのも、理由があると思います。友達がみんなやってるから、CMで見て楽しそうだったから…。
そんなお子さんの希望を「悪影響があるから駄目」と一蹴したところで、お子さんには全く納得してもらえないと思います。
お子さんは「自分の願いを一切聞いてくれなかった」と親への信頼を失ったり、ずっと恨んでしまう可能性が…。
お子さんは人生の中でこれから色んなものを見たり、様々な事を経験していきます。
中には親が見せたくないもの・触れさせたくない言葉もあるでしょう。それら全てからお子さんを遠ざけるのは不可能だ、とすでにお分かりですよね。
そういうものと出会った時にどうしたらいいのか、親の考えを伝えたり、お子さんがご自分で考える力、対処法を身につけていくのが大切です。
間違った対策②スプラトゥーンやSwitchを取り上げる
「言葉遣いが悪くなったから、原因を取り除けばいいよね。ネットで『スプラトゥーンは悪影響』って見たし、今すぐスプラトゥーンをやめさせよう。スプラトゥーンは売ればいいか。はい、これで解決!」
↑これも大きな間違いです。
想像してみてください。あなたが、ご家族に自分が好きな物を取り上げられたり・売られてしまったら…どう思いますか?
何の説明もないまま取り上げても、解決にならないですし、お子さんを傷つけるだけです。
一度与えられた(許可された)物を奪われるのは、お子さんも納得できないでしょう。
安易にスプラトゥーンやSwitchをやめさせればいいと考えるのはやめて、「言葉づかいが悪くなったのはどうしてなのか」親子で振りかえりましょう。
お子さんの言葉遣いが悪くなった場合の対策
すでにお子さんの言葉遣いが気になる場合は、以下の方法をお試しください。
- 「自分の感情を見直す」「言葉づかい」について話し合う
- 一旦離れることで、心を落ち着かせる
- 「ゲーム時間」の定義を見直す
- 親も「スプラトゥーン」をやってみて、子どもの気持ちに寄り添う
- 暴言を吐かないトッププレイヤーの配信で学ぶ
ただ、どれも即効性があるものではなく、親子でじっくり取り組むことになる可能性も。
しかし放置してしまえば、より悪化するだけです。今が一番早い時。今ここで、きちんと問題の根本部分に向き合う事で、お子さんの「感情のコントロール力」や「対応力」「問題分析力」が向上するでしょう。
対策①「自分の感情を見直す」「言葉づかい」について話し合う
スプラ3で「●ね」「クソ」「むかつく」という言葉をお子さんが使っていたら、「自分の感情を見直す」「なぜその言葉を使ってはいけないのか」「相手がどう思うか」「周りで聞いている人がどう思うか」「自分は周りからどう見られるのか」を親子で考えるチャンスです。
「スプラ3のせいで子どもの口が汚くなった。スプラ3が悪い!」と、いきなりゲームを取り上げては、何の解決にもなりません。
お子さんがきちんと理解しないと、日常生活でもお友達に悪い言葉を使ってしまいます。
これは、親子できちんと話し合うチャンスです。
一方的に「汚い言葉を使っちゃダメ!」と親が言い切っては解決しません。
お子さんが自分で「何故だめなのか」答えにたどり着く…そんな風に保護者が声をかけられるといいですね。
「どうしてそんなにイライラしたのかな?」「もしお母さんが画面の人に向かって『くそ』って言ってたら、どう思う?」など。
とはいえ、話し合いを素直に聞けない…そんな思春期のお子さんには、以下の対策も。
対策②一旦止める(離れる)ことで感情をコントロールする技を身につける
どうしてもイライラしてしまうようなら、一旦「スプラトゥーン」から離れるのが大事です。
大人でも頭に血が上ったとき、一度冷静になるために、その場を離れたりしますよね。
そんな対処法をお子さんに伝えることで、お子さんが自分の感情をコントロールできるようになっていきます。
「一旦休憩したら?」と提案し、イライラの原因から離れさせることで、冷静さを取り戻せる場合も。
私も負けたらイライラしちゃう。そんな時は、休憩して、心を落ち着かせるのが大事だよ♪
対策③「ゲーム時間」の定義を見直す
「イライラしたら一旦休憩する」「休憩時間は、一日のゲーム時間にカウントしない」などのルールがおすすめです。
ゲームは1日30分。このように多くのご家庭で、時間基準でゲームを遊ぶ時間を約束されていると思いますが、私はこれは不十分だと思っています。
たとえばスプラトゥーンの試合は1回3分+α。30分だと大体7試合は遊べます。
最初に3連続で負けたらどうでしょうか? その時すでにお子さんがイライラし始めたら…。
「くそ」「むかつく」という言葉が気になっても、時間基準で約束をしていたら…「1日30分」が仇となります。途中でゲームを止めさたら、親が約束を破ることになりますよね。
きっとお子さんからも「まだ30分経ってない!」と反論されるはずです。ゲーム時間が削られたら、お子さんも理不尽に思って当然です。
ですので、「イライラしたら、いったん休憩。休憩時間はゲーム時間にカウントしない」という約束で、お子さんの感情コントロール力をつけるようにしてはいかがでしょうか。
対策④親も「スプラトゥーン」をプレイして、子どもの気持ちに寄り添う
「たかがゲームに負けただけで」と言う人もいらっしゃいます。
たかがゲームではありません。
スプラトゥーンは相手(人間)がいるゲームです。同じく相手がいるスポーツで、一生懸命やって負けたら悔しいですよね。
お子さんは一生懸命スプラトゥーンをやって、人間に負けたから、とても悔しいのです。
その際に、自分の気持ちをうまく整理・表現できなくて、乱暴な言葉づかいをしてしまうのでしょう。
お子さんの心情を理解するためにも、親御さんが一度スプラトゥーンをやってみてはいかがでしょうか。
相手に倒されてイライラする気持ち、上手く操作できなくて悔しい気持ち、勝った時の爽快感を実感でき、もっとお子さんの気持ちに寄り添えます。
また、親もスプラトゥーンを遊ぶことで、「親子の会話が増えた」「子どもの好きなことについて知れる」というメリットもあります。
スプラトゥーンは様々な年代の人が遊んでいます。それこそ園児~60代、もっと年上の人でもスプラトゥーンをやっている人もいますよ。
現在はゲームが好きなお母さんが増えています
メリットも多いので、これを機に、ぜひ一緒に遊んでみてはいかがでしょうか。
家族で一緒にスプラトゥーンを遊んだ記録については、こちらにまとめました。
対策⑤暴言のないトッププレイヤーの配信で学ぶ
お子さんにおすすめの配信者
- スプラトゥーン2から全てのルールで1位になったちょこぺろさん
- XP3000を超える(=めちゃくちゃ強い)シューマさん(2023年時点で小学生)
- サーモンランで有名なけんしろさん
熱中すると大きな声になる時もあるかもしれませんが、他人を批判したり、悪口を言ったりしないので安心しておすすめできる配信者。
謙虚な姿勢&トップレベルの強さに、皆さんファンが多いです!
良く言われることですが、安易に味方を責めるのではなく、「自分の行動を振りかえり、反省し、次に活かす」ことで強くなっていきます。
こちらの三人はまさにその体現者。その姿勢は、スプラトゥーンだけではなく、今後のお子さんの良いお手本になるでしょう。
まとめ
ここまで「スプラトゥーン3 子供の暴言が気になる?悪影響?実際のレビュー」について、我が家の現状や対策について、正直にお伝えしました。
スプラトゥーンをして言葉遣いが悪くなるのではありません。
ゲーム内容はきちんと審査されていて、ゲーム中には悪い言葉や表現がでてきません。
それよりも、園や学校、テレビやYoutubeから悪い言葉を覚えることもあります。
子どもは感情のコントロール力・語彙力が不十分です。
問題の根本を見直し、子どもの成長を支援していくことが重要です。
実践した対策をまとめると以下のとおりです。
スプラトゥーンをして言葉遣いが悪くなったときの対策まとめ
- 「自分の感情を見直す」「言葉づかい」について話し合う
- 一旦離れることで、心を落ち着かせる
- 「ゲーム時間」の定義を見直す
- 親も「スプラトゥーン」をやってみて、子どもの気持ちに寄り添う
- 暴言を吐かないトッププレイヤーの配信で学ぶ
この記事にたどりつかれたということは、あなたがお子さんに寄り添おうとしている証拠ですよね。
私自身、親としては未熟ですが、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
参考:レーティング制度|特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(公式ホームページ) (cero.gr.jp)
スプラトゥーン3を娘がプレイした時の感想はこちら↓
コメント
コメント一覧 (2件)
とても良い記事ですね!
ゲーム中に子供が暴言ばかりはくので私はスプラトゥーンが大キライでしたが、他責にするのは良くないと思えました。親として少し行動を変えてみます。
>>ひろなすさん
コメントありがとうございます。
スプラ中のお子さんの暴言が気になるのは、スプラを遊んでいるほとんどのご家庭が通る道ですよね。
私自身、親としてまだまだ勉強中ですが、この記事がひろなすさんに少しでもお役に立てたのなら嬉しいです。
いい方向に変わっていきますように…!応援しています。